ボルタレンの副作用対策に有効な方法

ボルタレンは危険な薬ではありません

ボルタレンは、近年ジェネリック品も発売され、個人輸入で購入し服用するかたが増えつつあります。効果の高い薬ですので、用法や容量によっては強い副作用があることも知られるようになりました。

インターネット上の口コミでは「危険薬」「飲まないほうが良い」といった評価がされるケースもありますが、もともとボルタレンは病院で処方される薬です。国の基準で安全性が認めらたものですので、安心して服用しましょう。

安全に飲むため、胃薬の併用は必須です

ボルタレンを飲むとき必ず守りたいのが、胃薬との併用です。胃粘膜保護系の成分が含まれる「セルベール」などを選ぶと効果的です。

アメリカの調査では、一定期間ボルタレンを飲み続けると、10～20％に胃腸障害が表れたという結果が報告されています。むかつき･食欲不振といった軽度なものから、胃潰瘍などの重篤なケースまで症状はさまざまです。これまでに他の薬で胃が荒れた経験がなくても、必ず一緒に飲むようにしましょう。

体調変化に気付きやすくなる、チェックシートの作り方

ボルタレンの副作用には、風邪や生理時の症状に似ていて気づきにくいものが少なくありません。疲れているだけと放置すると、新たな通院･入院が必要になることもあります。服薬中は体調シェックシートを作成し、自分の体調をフィードバックすることで、トラブルを最小限に留めてください。

体調チェックシートには
･日付
･朝の体温
･服薬状況(●mgを何時に何回飲んだか)
･食事回数
･便の回数と色
･体調で気がかりに思ったこと
という6種類の情報を書き込みます。後で簡単に振り返れるように、薄めのノートに記入してください。ページを縦4～6等分に折り、一番上に日付と体温、その下に服薬状況、食事と便についてと続け、以下を余白として体調を記録します。「気のせいかもしれない」といったささいな変化も、忘れず書き込むことが重要です。

体調の変化について、同じ内容を3日以上書き込んでいる場合は、一度ドラッグストアなどの薬剤師に相談しましょう。治したい症状にボルタレンが合っていないか、副作用が発生している可能性があります。また、便の色が黒っぽい･赤っぽいという変化があった場合は、すぐ消化器内科へ受診してください。消化器内のどこかで出血していることが考えられます。

ボルタレンは、解熱鎮痛薬として高い効果が認められています。病院でも処方される安全な薬ですが、その使い方や体質によっては強い副作用が出ることもあります。胃薬と体調チェックシートを活用し、安心して服用を続ける工夫をしましょう。

 
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