ボルタレンの効果が期待できない症例

ボルタレンの効果は強力

解熱鎮痛薬として病院処方されるボルタレンは、幅広い痛みに効くことで知られています。処方薬ロキソニンや市販薬ロキソニンSが速く効くのに対し、効きめの強さから手術後の鎮痛剤としても多く使用されます。胃を荒らしやすいという副作用から、食後に胃薬と一緒に飲むよう注意書きがあります。胃粘膜を保護する働きのある、セルベールなどの市販薬を併用しましょう。

坐骨神経痛・偏頭痛には効果が期待できない

強力で幅広い効果のあるボルタレンですが、痛みの原因によっては効きめが期待できません。痛みが何から起こっているか体調をよく観察し、必要に応じて別の薬を選択してください。

坐骨神経痛には「プレガバル75」

坐骨神経痛は、太ももの後ろ側を中心に鈍いビリビリとした痛みが走る障害です。ボルタレンは脳が感じる痛み信号をカットする働きを持ちます。痛みを感じないだけという状態で、症状を悪化させる危険性がありますので、「プレガバル75」など痛むところを鎮静させる内服薬飲みましょう。

偏頭痛には「イミグラン」

脳血管が広がりすぎることによって強い頭痛・吐き気が起こる、偏頭痛。ボルタレンは脳血管を収縮させる働きを持ちませんので、「飲んでも効かない」という事態になります。「イミグラン」など、血圧に作用する働きをもつ薬を飲みましょう。

効かない!?と感じたら、錠数を増やさず薬剤師に相談を

ボルタレンを飲んでも効かないと感じたとき、錠数を増やしたり繰り返し飲むことは危険です。鎮痛成分が体内に蓄積され、他の症状にも効かなくなります。また、強い薬を飲み続けることによる頭痛も起きます。

本来であれば、1回ではっきりとした効果が感じられる薬ですので、飲んで1時間しても症状が改善しなかったら1度服用を中止しましょう。できるだけ早くドラッグストアなどの薬剤師に相談し、対処法や正しい薬を選んでもらってください。

ボルタレンは、強力で幅広い症状に効果があります。しかし、自己判断で飲み続けることは、今以上にひどい症状を引き起こすきっかけとなります。鎮痛剤では効果の期待できない坐骨神経痛・偏頭痛に悩まされている方は、専用薬を選び服用してください。

 
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