ゼニカルを飲むタイミングは？食前服用はOK？

2017/05/25

ゼニカルは、無理をせずに痩せられると話題のダイエット薬です。しかし、飲み方を間違えると十分な効果が得られません。ゼニカルは、どのようなタイミングで服用するのが正しいのでしょうか。

ゼニカルの効果がすごい！

ゼニカルは、ロシュという世界最大の製薬メーカーが開発した世界17カ国で使用されているダイエット薬です。アメリカなどの国々では、肥満症に対してよく処方されている薬なのだとか。日本ではまだ保険適応になっていませんが、通販サイトなどで手に入れることが可能です。また、美容クリニックでの自由診療で処方してもらえることもあります。

ダイエット薬と呼ばれるものは食欲を抑制するものが多くを占めていますが、ゼニカルは食事でとった脂肪の吸収を抑制することによりダイエット効果を現します。脂肪は、リパーゼという消化酵素によって細かく分解されて初めて腸管に吸収されます。ゼニカルが作用するのは、脂肪吸収に欠かせないこの酵素。この酵素を阻害することによって、脂肪の吸収を30％カットできるのです。

ゼニカルでダイエットをするメリットは、食事制限の必要がないこと。もちろんカロリーのとりすぎには注意しなければいけませんが、普通の食事のままダイエットができます。そのため、ダイエットで失敗を繰り返してきた人も挫折せずに続けられるのです。

ゼニカルの効果を最大限に発揮するには？

ゼニカルの服用に適しているのは、食中または食後1時間以内です。このタイミングで服用することによって、リパーゼによる脂質の分解をしっかりと防ぐことができます。コース料理などで食事に時間がかかる場合には、食中に服用するのがよいでしょう。

また、油をたくさん使った料理を食べるときには必ずゼニカルを服用しましょう。天ぷらや唐揚げ、豚骨ラーメン、フライドポテト、ステーキなどは、美味しいけれどカロリーも高いです。しかし、ゼニカルで脂質の吸収を抑えることによってカロリーを大幅にカットできます。

油っぽいものを食べるのであれば、飲み会などのときにも服用することをおすすめします。外食は、ダイエットの大敵ですよね。周りとの付き合いがあるために食事制限がうまくいかず、もどかしい思いをしたことがある人も多いと思います。しかし、ゼニカルはアルコールを飲むときでも服用することが可能です。外食のカロリーも、しっかりとカットできますよ。

ただし、食事内容によってはゼニカルを服用しない方がよいでしょう。料理に油があまり使われていなければ、飲む意味がありません。食事内容に合わせて、服用するかを決めてくださいね。

飲むタイミングは食前ではだめ？

ゼニカルは、食中または食後1時間以内に飲むのが正解です。しかし、ゼニカルを服用する人のなかには食前服用をしている人もいるようです。脂質の吸収をしっかり妨げられるようにあらかじめ飲んでおこう、というのは分からない発想ではありません。ところが、これは逆効果。食前に飲むと、ゼニカルの効果を弱めてしまうのです。

ゼニカルは、半減期が非常に短い医薬品として知られています。半減期とは、血中の薬物濃度が半分になるまでの時間のこと。ゼニカルの場合、服用してから1〜2時間ほどで血中濃度が半分になります。そのため、食前にゼニカルを服用すると、リパーゼが分泌されるまでの間に血中濃度が低くなってしまうのです。

しっかりダイエット効果を得るためには、服薬方法を守ることが大切です。効果を無駄にしないためにも、ゼニカルを食前服用するのは避けましょう。