咽頭クラミジア |　喉のクラミジアを治療する薬はある？

2017/01/31 2017/02/01

咽頭クラミジアは治療薬によってしか完治させることができない！？

主に使用されるのは抗生物質で、その中にも様々な種類があります！

それぞれの抗生物質の特徴をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください！

咽頭クラミジアを治す方法は？

咽頭クラミジアになってしまった場合、そのまま放っておいても完治することはありません。自覚症状が少ないため、「たいしたことない」と安易に見過ごしてしまいがちですが、「自覚症状がない＝治った」ということでは決してないので注意が必要です。

咽頭クラミジアをしっかりと治療しておかないと、性交の際のディープキスやオーラルセックスによってパートナーへ感染させてしまうこともあるほか、淋病やエイズといった性感染症への羅漢リスクも高まってしまいます。

自力では治せない咽頭クラミジア

咽頭クラミジアは自己流で治すことはできませんし、ましてや気合で治すなどは不可能です。自覚症状は軽いものの、喉のクラミジアということもありその名の通り喉にちょっとした違和感が生じる程度なため、「うがいすれば治る」といったような感覚すら湧いてしまうかもしれませんが、その程度で治るほど甘い感染症ではありません。

では、咽頭クラミジアを治す方法は何か？　というと、まずは喉のクラミジア・トラコマティス菌の除去が必要になります。そして、このクラミジア・トラコマティス菌を除去しなければ咽頭クラミジアを治すことはできません。そして、先の通りうがいで除去することはできません。効果的に除去するためには抗生物質の投与が必須となります。

咽頭クラミジアの治療薬はコレ！その効果と副作用

咽頭クラミジアを治す治療薬として知られているのが、ニューキノロン系抗生物質、テトラサイクリン系抗生物質、マクロライド系抗生物質です。

その他の抗生物質も咽頭クラミジアの治療薬として用いられることもありますが、最もポピュラーな治療薬としては、以上の3種類が有名です。

それぞれの治療薬にはどのような特徴があるのか？　そして副作用にはどのような症状があるのか？　以下に解説していきます。

ニューキノロン系抗生物質

ニューキノロン系抗生物質の特徴は、腸からの吸収率がとても高いというところです。実際の吸収率は実に90%以上と言われており、注射によって直接血液中へ投与するのと同じくらいの効果を得られます。また、細菌が感染している場所へスムーズに移行する効果が高いため、様々な感染症治療薬として利用されているのが特徴です。
しかし、そうしたメリットがあるあまりに乱用される傾向にあり、クラミジアの中でもニューキノロン系抗生物質に耐性を持ってしまっているものもあるため、ニューキノロン系抗生物質を服用したからといって、すべてのクラミジア患者に効果があるというわけではなくなってしまっているのも実情です。

咽頭クラミジアの治療薬として用いられるニューキノロン系抗生物質としては次のような薬があります。

・クラビット
・シプロキサン
・アベロックス
・ベガモックス
・グレースビット

これらニューキノロン系抗生物質は、喉のクラミジア・トラコマティス菌が増速するのに必要なDNA合成を阻害し、死滅させることができます。

主な副作用としては、頭痛、まめい、吐き気、発疹、日光過敏症のほか、イライラしたりするという報告もあります。

テトラサイクリン系抗生物質

テトラサイクリン系抗生物質は、ニューキノロン系抗生物質以上に様々な細菌に対して効果があります。しかし、だからといってニューキノロン系抗生物質のように乱用されていません。それは、テトラサイクリン系抗生物質はニューキノロン系抗生物質以上に耐性菌が現れやすいというデメリットがあるからです。そのため、テトラサイクリン系抗生物質を使用できるのは一部の細菌だけに限られています。
テトラサイクリン系抗生物質として知られる治療薬には次のようなものがあります。

・ミノマイシン
・ビブラマイシン
・アクロマイシン

実際、クラミジアの治療薬として、ミノマイシンやビブラマイシンを服用している人も相当数います。

ニューキノロン系抗生物質が細菌のDNA合成を阻害するのに対して、テトラサイクリン系抗生物質は喉のクラミジア・トラコマティス菌がタンパク質合成を行うためのリボゾームという器官をピンポイントで攻撃する特徴があります。

主な副作用としては、日光過敏症や吐き気が報告されており、陽の光を浴びた箇所が赤くなる、あるいは酷い場合は水ぶくれを起こすこともあります。

マクロライド系抗生物質

マクロライド系抗生物質も、ニューキノロン系抗生物質やテトラサイクリン系抗生物質と同様に様々な細菌に対する効果も高い治療薬です。ただし、度重なる多様によって、マクロライド系抗生物質への耐性菌が増えている傾向にあると言われています。現在では、肺炎球菌や化膿レンサ球菌において耐性菌が増加しています。主な特徴としては、アレルギーによってペニシリン系抗生物質を使用できない人にも使えるというメリットがあります。
マクロライド系抗生物質として有名な咽頭クラミジア治療薬には次のようなものがあります。

・ジスロマック
・エリスロシン
・クラリス
・クラリシッド

このうち、エリスロシンに関しては1日にたくさん服用しなければならないことや、副作用の多さ等のデメリットがあるため、現在では咽頭クラミジアの治療薬としてはジスロマックやクラリス、クラリシッド等を用いるのが一般的です。

マクロライド系抗生物質も、テトラサイクリン系抗生物質と同様に喉のクラミジア・トラコマティス菌が増殖する際に必要となるタンパク質合成を阻害する働きがあります。

他の抗生物質よりも副作用が少なく、比較的安全性の高い治療薬ですが、吐き気、嘔吐、下痢といった症状が副作用として報告されています。