使用期限から見るクラビットの正しい保存方法

使用期限切れの薬は「効かない」だけで済まされないことがある

医薬品は食べものと違って、古くなっても見た目が変化したり異臭を放ったりすることがあまりありません。製品が小さいこともあり、劣化に気づかないことが多いでしょう。

しかし、実際は成分が分解や変性、腐敗などを起こしていることがあります。効かないだけでなく、毒性を持って人体に害を与えることも考えられます。自分の身体を守るためにも、古くなった製品はけっして使わないようにしましょう。

正しく保存しなければ使用期限が短くなる

通常、使用期限はマニュアルに書いてあるものですが、それはあくまで適切な環境で保管していたときの数値であり、場合によってはずっと早く劣化することが考えられます。

思わぬトラブルを避けるためにも、決められた保管方法はしっかりと守りたいところです。説明書をしっかりと読むと同時に、容器に日付を書くなどして開封日も管理しましょう。

・「室温」「常温」などの正しい温度

記載されている項目のなかで、とくに意識したいものが温度です。「何となくこれぐらい」と曖昧な理解をしてしまいがちですが、実は、「日本薬局方」によって以下のように厳密に定められています。

・室温　1～30度

・常温　15～25度

・微温　30～40度

・冷所　1～15度

クラビットをはじめとする点眼薬はとくに保存方法に注意

医薬品のなかでもっとも管理が難しいものの1つが目薬です。結膜炎をはじめとする感染症に効果が期待できる「クラビット」の点眼薬が代表でしょう。液体のため高温時の化学反応スピードがとても速く劣化しやすく、細菌が繁殖しやすいことが理由です。

たとえば、クラビットは開封後30日以内に使うよう決められているようです。さらに期間を短くすることがないよう、正しい保存を心がけましょう。

・「直射日光が当たらないところ」と書いてあったら専用のケースを

クラビットなど一部の医薬品には「遮光袋に入れる」と直接書かれていることもあるようです。医師に処方してもらったときはいっしょにもらえることが多いようですが、万が一なければ雑貨店やホームセンター、ネット通販で買えるため用意しておきましょう。

使用期限が切れた医薬品はけっして使わないようにしましょう。効かないだけでなく、トラブルを起こすことがあります。とくにクラビットなどの点眼薬は劣化しやすいため、マニュアルをしっかりと読んで正しく保存しましょう。

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